脊柱側弯症の原因と予防 〜まっすぐな背骨を保つために〜
こんにちは。リラ鍼灸整骨グループです。
最近、「姿勢が歪んでいる気がする」「左右の肩の高さが違う」といったお悩みを抱えて来院される方が増えています。
その中でも特に注意したいのが「脊柱側弯症(せきちゅうそくわんしょう)」です。
脊柱側弯症とは、背骨が左右どちらかに曲がり、ねじれを伴う状態を指します。
軽度であれば見た目にはほとんど分かりませんが、進行すると姿勢の崩れや腰痛・肩こりなどの症状につながることがあります。
今回は、側弯症の原因と日常でできる予防法についてお伝えします。
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■ 脊柱側弯症の主な原因
側弯症には、先天的なものと後天的なものがあります。
しかし実際には、多くのケースが「特発性側弯症」と呼ばれ、はっきりとした原因が特定できません。
それでも、生活習慣や姿勢の癖が大きく関係していることが分かっています。
① 姿勢の悪さ・偏った動作
長時間のスマホ操作やデスクワークで前かがみの姿勢を続けていると、背骨を支える筋肉が左右でバランスを崩します。
また、片方の肩にカバンをかける、頬杖をつく、片足に体重をかけて立つなどの習慣も要注意です。
こうした「ちょっとした癖」が、背骨を徐々に歪ませてしまいます。
② 筋力のアンバランス
背骨を支える体幹筋(腹筋や背筋など)の発達が左右で異なると、背骨が片側に引っ張られる形で歪みが生じます。
特に、運動不足や長時間の同一姿勢は筋肉のバランスを崩しやすい原因になります。
③ 加齢や骨の変形
中高年の方に多い「変性側弯症」は、加齢による筋力低下や椎間板の変形が関係します。
また、骨粗しょう症が進行して骨の形が変わることで、背骨が左右に傾いてしまうケースもあります。
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■ 側弯を放置するとどうなる?
軽度のうちは痛みが出ないことも多いですが、放置すると次のような症状につながることがあります。
• 肩や腰の高さが左右で違う
• 背中や腰に慢性的なこりや痛みが出る
• 呼吸が浅くなる(胸郭の変形による)
• 姿勢の崩れによる疲れやすさ
また、見た目の歪みが気になることで、心理的なストレスにつながることも少なくありません。
「痛みがないから大丈夫」と放っておかず、早めに専門家に相談することが大切です。
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■ 整骨院でできるケアと、自宅での予防法
脊柱側弯症のケアでは、「筋肉のバランスを整え、正しい姿勢を維持する」ことが基本になります。
整骨院では、以下のようなアプローチを行います。
● 姿勢・骨盤のバランス調整
骨盤や背骨の歪みを整えることで、左右の筋肉の負担を減らし、背骨が本来の位置に戻りやすい環境をつくります。
● 筋肉の緊張緩和・ストレッチ
硬くなった筋肉を丁寧にほぐし、柔軟性を回復させます。特に片側に負担がかかっている場合、バランスを整えることで痛みや違和感が改善します。
● 姿勢指導・セルフケアのアドバイス
日常生活の姿勢や動作の癖を見直し、自宅でできる簡単なストレッチや筋トレ方法をお伝えします。
たとえば、猫背を防ぐための胸を開くストレッチや、体幹を鍛えるプランクなどは有効です。
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■ ご家庭で意識したい予防ポイント
1. 長時間同じ姿勢を避ける
1時間に1度は立ち上がり、軽く体を動かしましょう。
2. 荷物は左右交互に持つ
いつも同じ肩でバッグを持つと歪みの原因になります。リュックで両肩に均等に負担をかけるのが理想です。
3. 寝具や椅子の高さを見直す
沈み込みすぎるマットレスや、姿勢が崩れる椅子は背骨に負担をかけます。
4. お子さんの姿勢チェック
成長期の子どもは、側弯が進行しやすい時期です。
後ろから見て肩の高さや背中のラインに左右差がある場合は、早めにご相談ください。
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■ まとめ
脊柱側弯症は、日常生活の中で少しずつ進行してしまうことがあります。
大切なのは、「歪みを放置しないこと」と「正しい姿勢を習慣にすること」です。
整骨院では、痛みを和らげるだけでなく、背骨をまっすぐに保つための体づくりをサポートしています。
姿勢の歪みが気になる方、左右の肩の高さに違和感を感じる方は、ぜひ一度リラ鍼灸整骨院へご相談ください。
一人ひとりの状態に合わせた施術とアドバイスで、健康で美しい姿勢を取り戻していきましょう。